個人向け国債の商品解説と2017年7月版の大手証券キャッシュバックキャンペーン情報。

個人向け国債アイキャッチ画像

この記事では、日本国の発行する債券の1つである『個人向け国債』についてご紹介したいと思います。この個人向け国債は、通常の国債と同様に利子と元本の支払いが国によって責任を持って行われますので、一般的には国内で購入する事のできる金融投資商品の中では最も安定性の高いものの1つと言っても過言ではないと思います。




個人向け国債 商品の概要

個人向け国債トップページ画像

上記の画像は、財務省・個人向け国債説明のトップページから引用

投資商品の中ではメジャーなものの1つであると言える個人向け国債。実は、たっちゃんの配当金生活のポートフォリオの中で、個別の商品としては一番多い金額を投資しているのが個人向け国債なのです。この記事を執筆している2017年7月発行分の個人向け国債の利率は0.05%と非常に低くなっているので、米国債などに浮気したいという気持ちはあるのですが、今の所は国内:海外=1:1という投資方針(下記記事もご参照ください)を守って、一定量は個人向け国債に投資しています。

配当金生活のたっちゃんのポートフォリオ運用方針

2017.03.04

個人向け国債 普通の国債との違い

さて、個人向け国債は実は比較的新しい商品でありまして、その登場は2003年のことです。元々、個人向け国債ではない普通の国債についても、郵便局や証券会社などで取扱いはなされており、個人でも購入する事が出来たのですが、その購入単位は5万円からであり、1万円から購入できる個人向け国債に比べると買いにくい商品であったと思います。

また、普通の日本国債は実は『時価の変動する商品』ですので、途中で換金したくなった時に値上がりしていることもありますし、値下がりしていることもあるのです。しかしながら、個人向け国債については普通の国債と違いまして、中途換金する時に時価が変動しないこととなっています。

読者代表
個人向け国債の時価が変動しないって、一見良さそうに思えるけどこれって、本当に得するのですか?
たっちゃん
実は『時価が変動しない』という事で個人向け国債を購入する人がいつも得をする訳ではありません。というのも、時価が変動するということは、当然ながら時価が上がる事もありますし、下がる事もあるためなんですよね。2017年3月現在、国債の価格は過去10年の中では最高値水準にありますが、個人向け国債ではその変動の恩恵は受けられなかった事になります。ただ、自分としては『国債の価格の変動で損をすることがない』という利点の方を重視したいですね。

個人向け国債 最低金利の保障について

また、最近は通常の国債の利回りがマイナスになってしまっているという事を、ニュースで見た事があるという方もいらっしゃるのではないかと思います。そのため、一部の期間が短い普通の国債は販売が中止されてしまいましたよね。しかしながら、個人向け国債の場合は、最低金利0.05%は保証されているため、今のような超低金利下の状況でも最低限の利回りを確保することはできます。

読者代表
マイナスの利回りの国債って誰が買うんですか?損してしまうのでは?
たっちゃん
おっしゃるとおり、マイナスの利回りの国債を購入して、償還されるまで保有していれば損をしてしまいます。ただ、マイナスの利回りの国債であっても、需給関係で価格が上昇することはあり得るんですよね。そういう場合であれば、売買によって利益を得られるという事もあり得る訳です。私はトレード自体で儲ける投資スタイルではないので、そういう形で利益を上げられる人は尊敬ですね。

個人向け国債 発行の頻度について

個人向け国債はどういうタイミングで購入する事ができるのか、気になる方もいらっしゃるのではないかと思います。実は、以前は年に4回の発行の時代があり、購入したいと思ったときにスグに買えないというのが定番のオチだったのですが、2013年の12月からは毎月発行がはじまりまして、購入したいと思ったときに概ね購入できる体制が整った事になります。ただ、毎月の発売日がその月の1日ではありませんので、毎月何日かは購入できない日があります。

個人向け国債 購入できる場所

個人向け国債はどこで購入できるのか、気になる方もいらっしゃるのではなでしょうか。実は、個人向け国債は各種証券会社はもちろんのこと、郵便局や、ほとんどの銀行でも購入する事ができます。個人向け国債は購入してみたいけれども、証券会社に口座を開くのはちょっと・・という方は、まずは銀行で個人向け国債デビューしてみるのはいかがでしょうか。ただ、後述するように大手証券会社であれば、個人向け国債キャンペーンを実施している事が多いので、可能であれば大手証券会社で購入する方が得をする場合が多いですね。

個人向け国債 2017年7月分の募集状況

第86回 個人向け国債(固定3年)

  • 利率:0.05%
  • 発行日:2017年8月15日
  • 償還日:2020年8月15日
  • 発行価格:額面100円につき100円
  • 利子支払:2月および8月の各15日

第76回 個人向け国債(固定5年)

  • 利率:0.05%
  • 発行日:2017年8月15日
  • 償還日:2022年8月15日
  • 発行価格:額面100円につき100円
  • 利子支払:2月および8月の各15日

第88回 個人向け国債(変動10年)

  • 初回利率:0.05%
  • 発行日:2017年8月15日
  • 償還日:2027年8月15日
  • 発行価格:額面100円につき100円
  • 利子支払:2月および8月の各15日
個人向け国債に投資するに当たっての注意事項

  • 発行日から1年未満の場合は中途換金をすることができません。
  • 中途換金をする場合は、直近2回分の利子相当額が差し引かれた上で換金されます。
  • 3年もの、5年ものは満期償還まで固定金利となります。
  • 10年ものの利率は半年毎に適用利率が変わる変動金利制度となります。ただし、その利率は0.05%を下回る事はありません。
読者代表
個人向け国債の変動金利はどのように決まるのですか?
たっちゃん
個人向け国債の変動金利は基本的に『利子計算期間の前月の通常の10年国債の利回りに0.66を掛けた値』となります。定義だと小難しい言い方になってしまいますが、要するに10年国債の今の利回り×0.66にほぼ等しいものと考えても差し支えないでしょう。
読者代表
×0.66されてしまうということは、通常の国債を買った方が得なのではないのですか?
たっちゃん
確かに、新規発行時から償還時まで通常の10年国債の利回りがヨコヨコであれば、読者さんのおっしゃるとおりの計算になります。ただ、10年変動の個人向け国債の良い所は、国債の利回り上昇局面ではある程度その利回りに追いつく事が出来るという事なんですよね。もし、5年後に10年国債の利回りが2%になっていれば、10年変動の個人向け国債は1.32%(2017年7月現在は0.05%)まで追いつくことになります。
少しだけ難しい話ですがこちらも理由の1つです
また、記事の前半でも述べたように通常の国債は利回りの変動に応じて、価格が変動するのが通常です。一般的に、市場で流通する国債の利回りが高くなれば、もともと保有していた国債の価格は下落してしまうんですよね。たとえば、今新規で国債を買えば利率3%なのに、昔発行された利率1%の国債が同じ値段であれば誰が買うのでしょうか?その事を想像すると分かりやすいのではないかと思います。個人向け国債であれば、その国債価格の変動がないというのが大きな利点の1つであると言えるでしょう。

個人向け国債 ひとくちコメント

さて、そんな感じでここまで商品の概要をご紹介してきた個人向け国債ですが、やはり2017年7月現在の利率0.05%(10年変動)というのは魅力に欠けると思います。それでも、ポートフォリオのバランス上国内債券は19%保有する事にしており、さらに国内債券は個人向け国債以外にろくな商品がないので、結果的に国内債券のほとんどが個人向け国債になってしまうんですよね。2017年7月現在では、合計3,650万円分の個人向け国債を抱えてしまっています。

個人向け国債 たっちゃん独自レーティング

★★☆☆☆

独自レーティングの補足説明
このレーティングはたっちゃんの保有する全銘柄の中で概ね

  1. ★★★★★:含み損益上位20%まで
  2. ★★★★☆:含み損益上位40%まで
  3. ★★★☆☆:含み損益上位60%まで
  4. ★★☆☆☆:含み損益上位80%まで
  5. ★☆☆☆☆:含み損益下位20%

となるように計算したものです。時価の変動のない個人向け国債をレーティングすることに意味はあるのか?と疑問に思ったのですが、それでもポートフォリオの保有銘柄の1つですので、機械的に格付を行う事にしました。当然個人向け国債の損益はプラスマイナス0ということになるのですが、その場合、私のレーティングではギリギリ★★☆☆☆ということになります。つまり、全銘柄の中で2割程度がマイナスということなんですよね。

個人向け国債 2017年7月の大手証券会社キャンペーン情報

この記事を追記している2017年7月11日時点では、大手3社の個人向け国債キャンペーンがいずれも実施されています。このコーナーではその内容をご紹介することにしたいと思います。

SMBC日興証券の2017年7月の個人向け国債キャンペーン

日興証券個人向け国債キャンペーン

SMBC日興証券 2017年7月の個人向け国債キャンペーン

SMBC日興証券の2017年7月分の個人向け国債キャンペーンは上記のようになっています。条件は1,000万円以上の購入の場合5年債と10年債で分かれていますね。需要があると思われる10年変動の場合、1,000万以上の購入であれば100万円毎に4,000円(0.4%)のキャッシュバックがなされます。

大和証券の2017年7月の個人向け国債キャンペーン

大和証券 個人向け国債キャンペーン

大和証券 2017年7月の個人向け国債キャンペーン

大和証券の2017年7月分の個人向け国債キャンペーンは上記のようになっています。SMBC日興証券との違いとしては、条件が100万円以上から5年債と10年債で分かれていますね。5年債で1,000万円未満の場合は、SMBC日興証券よりも条件が悪くなってしまっていますが、それ以外の条件であればダイワのポイントがバックされる分だけSMBC日興証券よりも気持ちだけ良い条件となっています。

野村證券の2017年7月の個人向け国債キャンペーン

野村證券個人向け国債キャンペーン

野村證券 2017年7月の個人向け国債キャンペーン

野村證券の2017年7月分の個人向け国債キャンペーンは上記のようになっています。1,000万円未満の購入の場合は、大和証券と同じ条件となっていますが、1,000万円以上買った時の最大の0.4%キャッシュバックを実施しておらず、最大でもキャッシュバックが0.3%にとどまっているのが特徴です。どうしても野村證券と取引しないといけないという事情がなければ、1,000万円以上購入の際は他社の方が良さそうですね。

個人向け国債 2017年3月以降の発行条件

単位(%)3年固定5年固定10年変動(初回利率)
2017年3月0.050.050.06
2017年4月0.050.050.05
2017年5月0.050.050.05
2017年6月0.050.050.05
2017年7月0.050.050.05
2017年3月からこのサイトが続く限り毎月集計します
2017年7月にこの記事をご覧になった方は、まだ5行しか表がないじゃないか!とツッコミしたくなると思いますが、これから毎月1行ずつ表を増やして行きたいと思いますので、楽しみにご覧いただければと思います。なお、ここ以外の部分についても記事を基本的には毎月更新する予定です。

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ABOUTこの記事をかいた人

起業して貯めた資金を元手に2009年から配当金と株主優待で生活をしています。国内外高配当株式と株主優待銘柄、各種ETFなどの保有銘柄の解説、株主優待の利用記録、その他マネー、マイレージ、クレジットカード、FXの関連情報をご紹介。