上場インデックスファンド新興国債券[1566]の特徴と投資口価格と分配金・分配利回りの推移

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この記事では、新興国の現地建て通貨の債券のインデックスである『ブルームバーグ・バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス』に連動する投資成果を目指している日興アセットマネジメント社のETFである、[1566]上場インデックスファンド新興国債券の特徴とひとくちコメント並びに投資口価格推移、分配金の推移をご紹介することにしたいと思います。




[1566]上場インデックスファンド新興国債券 特徴

上場インデックスファンド新興国債券[1566]はその名前が示している通り、新興国の債券に満遍なく投資しているETFです。2019年現在では米国を除く先進国の国債はその利回りが3%を超えている事は珍しくなってしまっていますが、[1566]上場インデックスファンド新興国債券は最近でもその分配利回りが5%台と比較的高い水準を保っています。

[1566]上場インデックスファンド新興国債券 主要データ(2020年2月時点)

  1. 投資対象:新興国通貨建ての債券
  2. 参考指数:バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス
  3. 決算日:年6回(1,3,5,7,9,11月)
  4. 信託報酬:0.495%
  5. 分配利回り:5.2%
読者代表
[1566]上場インデックスファンド新興国債券の魅力を教えてください。
たっちゃん
新興国債券の魅力と言えば、何と言ってもその高めの利回りだと思います。以前は新興国債券人気で分配利回りが4%台まで下がっていた事がありました。最近は、投資口価格の値動きがイマイチな一方で、分配水準も下がっています。その要因が混合して、結果的には5%台での推移が続いていますね。
読者代表
[1566]上場インデックスファンド新興国債券に欠点はあると思いますか?
たっちゃん
やはり、新興国債券の値動きは先進国債券の値動きに比べると激しい事が欠点であると思います。それでも、一般的にいうと債券の値動き自体も、為替の値動き自体も米国債などに比べるとドカンと動いてしまう傾向にあるんですよね。ただ、下記でご紹介している過去5年間の値動きを見ると、新興国債券は先進国債券に大敗しており、逆張り精神を大切にするのであればここは敢えて新興国債券という考えもアリかもしれません。

新興国債券(青線)と先進国債券(赤線)の過去1年間&5年間の値動きの違い

※ 上記の株価チャートはヤフーファイナンスから引用

※ 上記の株価チャートはヤフーファイナンスから引用

[1566]上場インデックスファンド新興国債券 国別投資割合(2020年1月)

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[1566]上場インデックスファンド新興国債券 ひとくちコメントとQ&A

自分としては、本当は新興国債券はPFに必要なく、海外債券クラスは下記でご紹介している米投資適格債券1本でも良いと思っているのですが、少しでも利回りを向上させたいという思いと、もしかすると新興国債券が大勝ちする事もあるかもしれないと思い、海外債券クラスの10%程度を目処に新興国債券を保有する事にしています。

信託報酬の0.486%というのは先進国債券に慣れた身からすると、ちょっと割高に思えますが、インデックスファンドでも同程度、もしくはもう少し高めの信託報酬である所が多い事から、1口5万円程度を一気に投資できるという方であれば、新興国債券への投資は[1566]上場インデックスファンド新興国債券中心で良いのかもしれませんね。ただ、分配利回りが高いので分配による税金がもったいないと考える方は、分配のないインデックスファンドの方が良いでしょう。

iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF[AGG]の特徴と投資口価格と分配金・分配利回りの推移

2021.04.17
読者代表
6%も分配利回りがあると思うと罠に思えてならなのですが、本当に大丈夫ですか?
たっちゃん
新興国ではないのですが、債券で痛い目にあったといえば私の場合はギリシャ国債の例がありました。新興国の場合、ギリシャ国債と同じような状況になる国が今後出て来る可能性は0とは言えません。ただ、先進国であってもギリシャのような事はあり得ます。また、バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックスというインデックスが単一国への投資割合を10%を超えないように調整する指数である事から、単一の国の問題であれば壊滅的な打撃を受ける事はなさそうですね。

たっちゃんのギリシャ国債投資日記

参考商品:大和-iFree 新興国債券インデックス

さて、投資するにあたっての毎年のコストである信託報酬にこだわるという方も多いのではないかと思います。当サイトでは度々述べているように、最近はインデックスファンドの低コスト化が進んでいるため、定期的な分配が必要でなければ、必ずしも信託報酬0.495%の[1566]上場インデックスファンド新興国債券にこだわる必要はないと思うんですよね。

そんな中、SBI証券のサイトで検索してみたところ、2018年8月現在では大和-iFree 新興国債券インデックスという商品の信託報酬が年率0.2376%と比較的安くなっていました。月別レポートも含め、新興国債券への投資に興味がある方には役にたつ情報もありますので、さらに新興国債券について調べたいという方は是非ともご覧いただければと思います。

参考商品:三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド

低コストで世界の株式・債券に投資したいというのであれば、年率の信託報酬がたったの0.2268%である三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンドがオススメです。新興国債券が入ってい無いというのがちょっと難ではありますが、新興国債券はこの記事でご紹介する[1566]上場インデックスファンド新興国債券で別途カバーしても良さそうですね。

参考ページ:たっちゃんの楽天証券の投資信託積立生活

また、私たっちゃんは2019年3月から最近始まった「楽天証券楽天カードで投資信託の積立」サービスを利用して、色々な投資信託を積み立てています。

その中にも債券系の商品はありますので、どういう投資信託を積み立てているかが気になるという方は、下記参考ページも合わせてご覧いただければと思います。

楽天証券の投資信託積立で楽天カードが使えてポイントが!?年6,000ポイント貯められます

2019.03.01




[1566]上場インデックスファンド新興国債券 たっちゃん独自レーティング

★★☆☆☆(2020年2月24日現在)

独自レーティングの補足説明
このレーティングはたっちゃんの保有する全銘柄の中で概ね

  1. ★★★★★:含み損益上位20%まで
  2. ★★★★☆:含み損益上位40%まで
  3. ★★★☆☆:含み損益上位60%まで
  4. ★★☆☆☆:含み損益上位80%まで
  5. ★☆☆☆☆:含み損益下位20%

となるように計算したものです。たっちゃんの[1566]上場インデックスファンド新興国債券の購入単価は47,513円となっています。2018年は米国債の利回りが上昇して、新興国債券には逆風。2018年9月には45,250円の安値をつけています。ちなみに上場来高値が73,000円です。2020年2月現在は最悪期からはやや回復してきており、評価は★★☆☆☆です。

[1566]上場インデックスファンド新興国債券 過去1年間&10年間の株価推移

※ 上記の株価チャートはヤフーファイナンスから引用

※ 上記の株価チャートはヤフーファイナンスから引用

2013年には一時的に大ブームとなった事もある[1566]上場インデックスファンド新興国債券。かと思えば、2015年以降の下げはホルダーであれば目を覆いたくなるような惨状でした。債券なのに相場の上下で一喜一憂できてしまうのが、[1566]上場インデックスファンド新興国債券の魅力であり、恐ろしさであると言えるでしょうね。

かと思えば、2016年以降は今までの値動きの激しさが嘘だったかのような平穏な価格推移となっています。しかしながら、変動する時はがっつり投資口価格が変動してしまうのが[1566]上場インデックスファンド新興国債券。油断は禁物ですね。

[1566]上場インデックスファンド新興国債券 過去の受取分配金

 保有口数1口分配(円)今回の税引後分配金(円)税引後の累計分配金(円)
2020年2月28(+4)4209,959181,681
2019年12月24(-11)4208,033171,722
2019年10月3541111,463163,689
2019年8月35(-5)42611,882152,226
2019年6月40(+5)46514,822140,344
2019年4月35(+10)46513,783125,522
2019年2月25(-18)4579,676111,739
2018年12月4346716,002102,063
2018年10月43(-6)46716,00286,061
2018年8月49(+10)48618,97770,059
2018年6月3948615,10451,082
2018年4月3949115,25935,978
2018年2月39(+26)50115,57020,719
2017年12月134975,1495,149

[1566]上場インデックスファンド新興国債券 1口あたり分配金の推移

 分配金(円)期末分配利回り(%)
2019年1~12月分2,6445.46
2018年1~12月分2,8986.19
2017年1~12月分3,0385.65
2016年1~12月分3,0835.89
2015年1~12月分3,0685.55
2014年1~12月分3,0194.57
2013年1~12月分3,0344.83
本当は隔月分配型の商品です
本当は隔月分配型の[1566]上場インデックスファンド新興国債券ですが、2月毎に表を1行使っているとめちゃくちゃ縦に長い表になってしまいますので、敢えて1年分毎の分配をまとめて表示しています。日興アセットマネジメントのETFらしく、一貫して安定した分配水準となっていますね。
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最終更新日2021年1月27日
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ABOUTこの記事をかいた人

起業して貯めた資金を元手に2009年から配当金と株主優待で生活をしています。国内外高配当株式と株主優待銘柄、各種ETFなどの保有銘柄の解説、株主優待の利用記録、その他マネー、マイレージ、クレジットカード、FXの関連情報をご紹介。