この記事では、先進国を中心とする世界債券のインデックスである『FTSE世界国債インデックス(除く日本)』に連動する投資成果を目指している日興アセットマネジメント社のETFである、[1677]上場インデックスファンド海外債券の特徴とひとくちコメント並びに投資口価格推移、分配金の推移をご紹介することにしたいと思います。
目次
[1677]上場インデックスファンド海外債券 特徴
上場インデックスファンド海外債券[1677]はその名前が示している通り、世界各国の国債に幅広く分散投資するインデックスである『FTSE世界国債インデックス(除く日本)』に連動した投資成果が得られる事を目標としている商品です。
なお、このインデックスにはメキシコやマレーシア、南アフリカなどの新興国も入っているのですが、その割合は合計で数%である事から、自分のポートフォリオ内では[1566]上場インデックスファンド新興国債券と対比して『先進国債券もの』として扱っています。
[1677]上場インデックスファンド海外債券 主要データ(2021年9月時点)
- 投資対象:主に先進国通貨建ての国債
- 参考指数:FTSE世界国債インデックス(除く日本)
- 決算日:毎月
- 信託報酬:0.275%
- 分配利回り:2.2%(2021年9月時点)
[1677]上場インデックスファンド海外債券 国別投資割合(2021年8月)
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[1677]上場インデックスファンド海外債券 ひとくちコメントとQ&A
上場インデックスファンド海外債券[1677]は『FTSE世界国債インデックス』に連動した低コストの商品を東証で買えるようにするという理念自体は素晴らしいと思うのですが、現状ではちょっとやる気がないようにも感じられてしまいます。出来高が細っているのをずっと野放しにしている訳ですからね。とはいえ、せっかくの国内ETFですので、私自身は適度な金額でこれからも投資し続けたいと思っています。
普通の個人投資家の方で、海外債券に投資してみたいと思うのであれば[1677]上場インデックスファンド海外債券よりも、分配のないインデックスファンドの方が良いのではないかと思います。また、分配があってアメリカだけも構わないという方であれば、下の米国上場ETFが最適であると言えるでしょう。
参考商品:[AGG]米国総合債券ETF
米国債のみに投資する商品というわけではありませんが、米国の投資適格債券全体に幅広く投資したいというのであれば、個人的には米国ETFである[AGG]米国総合債券ETFをオススメしたいと思います。
米国市場の上場商品であるため、米国株口座を開かなければならないというハードルはあり、さらに米国で源泉徴収される外国税額控除を確定申告で取り戻さないともったいないという欠点はありますが、これさえ乗り越えられるのであれば、信託報酬0.05%&抜群の流動性というのはかなりの魅力ではないかと思うんですよね。
たっちゃんが口座を開設している 米国株取扱ネット証券はこちら
名称 | 取扱銘柄数 | 取引手数料(税抜) |
---|---|---|
マネックス証券 | 約3,300銘柄 | 約定代金の0.45%。最低0、上限20$ |
楽天証券 | 約1,400銘柄 | 約定代金の0.45%。最低0、上限20$ |
SBI証券 | 約1,400銘柄 | 約定代金の0.45%。最低0、上限20$ |
参考情報 海外債券の主要インデックスファンド
名称 | 信託報酬 |
---|---|
最終更新日 | 2021年10月17日 |
One-たわらノーロード 先進国債券 | 0.187%以内 |
ニッセイ外国債券インデックスファンド | 0.154%以内 |
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 0.154%以内 |
Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジなし) | 0.187% |
三井住友・DC外国債券インデックスファンド | 0.231% |
海外債券は投資対象としては非常にメジャーであることから、各社から信託報酬の低いインデックスファンドが販売されていますね。信託報酬0.27%で毎月分配型の[1677]上場インデックスファンド海外債券は、個人的には好みの商品なのですが、最低投資単位が約50万円であることを思うと、普通の個人投資家の方であればインデックスファンドを使うのが王道であるように思いますね。
[1677]上場インデックスファンド海外債券 たっちゃん独自レーティング
★★☆☆☆(2021年9月18日現在)
このレーティングはたっちゃんの保有する全銘柄の中で概ね
- ★★★★★:含み損益上位20%まで
- ★★★★☆:含み損益上位40%まで
- ★★★☆☆:含み損益上位60%まで
- ★★☆☆☆:含み損益上位80%まで
- ★☆☆☆☆:含み損益下位20%
となるように計算したものです。たっちゃんの[1677]上場インデックスファンド海外債券の購入単価は50,828円となっていました。円安が進む場面では一時60,000円台にのせる場面もあったのですが、その後は5万円前後での攻防が続いています。2012年ごろの円高が進む場面では、一時4万円を割り込む場面があったことは忘れてはいけませんね。2021年9月時点は★★☆☆☆評価です。
[1677]上場インデックスファンド海外債券 過去1年間&10年間の株価推移
債券もののETFなので債券自体の値動きの影響もあるのですが、それ以上に円安・円高の影響が大きいように思えるのが[1677]上場インデックスファンド海外債券の値動きですね。普段であれば、円=米ドルばかりを気にしている方が多いと思うのですが、FTSE世界国債インデックスはユーロの構成比率も高いので円=ユーロも気にする必要がありますね。その点はご注意ください。
[1677]上場インデックスファンド海外債券 過去の受取分配金
保有口数 | 1口分配(円) | 今回の税引後分配金(円) | 税引後の累計分配金(円) | |
---|---|---|---|---|
2021年9月 | 40 | 94 | 2,997 | 142,918 |
2021年8月 | 40 | 94 | 2,997 | 139,921 |
2021年7月 | 40 | 93 | 2,965 | 136,924 |
2021年6月 | 40 | 94 | 2,997 | 133,959 |
2021年5月 | 40 | 93 | 2,965 | 130,962 |
2021年4月 | 40 | 95 | 3,029 | 127,997 |
2021年3月 | 40 | 98 | 3,124 | 124,968 |
2021年2月 | 40 | 98 | 3,124 | 121,844 |
2021年1月 | 40 | 99 | 3,156 | 118,720 |
2020年12月 | 40 | 103 | 3,284 | 115,564 |
2020年11月 | 40(+10) | 104 | 3,315 | 112,280 |
2020年10月 | 30 | 103 | 2,463 | 108.965 |
2020年9月 | 30 | 109 | 2,606 | 106,502 |
2020年8月 | 30 | 108 | 2,582 | 103,896 |
2020年7月 | 30(+10) | 109 | 2,606 | 101,314 |
2020年6月 | 20 | 110 | 1,754 | 98,708 |
2020年3月 | 20 | 114 | 1,931 | 96,954 |
2020年2月 | 20 | 115 | 1,948 | 95,023 |
2020年1月 | 20 | 115 | 1,833 | 93,075 |
2019年12月 | 20(-10) | 114 | 1,817 | 91,242 |
2019年11月 | 30(+10) | 113 | 2,702 | 89,425 |
2019年10月 | 20(-10) | 115 | 1,833 | 86,723 |
2019年9月 | 30 | 113 | 2,702 | 84,890 |
2019年8月 | 30(-10) | 117 | 2,797 | 82,188 |
2019年7月 | 40 | 118 | 3,762 | 79,391 |
2019年6月 | 40 | 119 | 3,794 | 75,629 |
2019年5月 | 40(+10) | 119 | 3,794 | 71,835 |
2019年4月 | 30 | 119 | 3,024 | 68,041 |
2019年3月 | 30(+10) | 118 | 2,998 | 65,017 |
2019年2月 | 20(-30) | 118 | 1,999 | 62,019 |
2019年1月 | 50 | 119 | 4,742 | 60,020 |
2018年12月 | 50 | 119 | 4,742 | 55,278 |
2018年11月 | 50 | 119 | 4,742 | 50,536 |
2018年10月 | 50 | 118 | 4,702 | 45,794 |
2018年9月 | 50 | 126 | 5,021 | 41,092 |
2018年8月 | 50 | 126 | 5,021 | 36,071 |
2018年7月 | 50(+20) | 132 | 5,260 | 31,050 |
2018年6月 | 30 | 132 | 3,156 | 25,790 |
2018年5月 | 30 | 132 | 3,156 | 22,634 |
2018年4月 | 30 | 133 | 3,180 | 19,478 |
2018年3月 | 30(-20) | 136 | 3,252 | 16,298 |
2018年2月 | 50 | 136 | 5,419 | 13,046 |
2018年1月 | 50(+30) | 137 | 5,459 | 7,627 |
2017年12月 | 20 | 136 | 2,168 | 2,168 |
[1677]上場インデックスファンド海外債券 1口あたり分配金の推移
分配金(円) | 期末分配利回り(%) | |
---|---|---|
2020年1~12月分 | 1,303 | 2.54 |
2019年1~12月分 | 1,402 | 2.80 |
2018年1~12月分 | 1,546 | 3.17 |
2017年1~12月分 | 1,627 | 3.08 |
2016年1~12月分 | 1,665 | 3.17 |
2015年1~12月分 | 1,676 | 2.94 |
2014年1~12月分 | 1,635 | 2.67 |
2013年1~12月分 | 1,644 | 3.07 |
2012年1~12月分 | 1,680 | 3.68 |
本当は毎月分配型の[1677]上場インデックスファンド海外債券ですが、1月毎に表を1行使っているとめちゃくちゃ縦に長い表になってしまいますので、敢えて1年分毎の分配をまとめて表示しています。日興アセットマネジメントのETFらしく、一貫して安定した分配水準となっていますね。分配利回りも概ね3%くらいの推移が続いています。