バンガード・米国中期社債ETF[VCIT]の特徴と投資口価格と分配金・分配利回りの推移

VCITアイキャッチ画像

この記事では、アメリカの償還までの期間が5~10年程度の投資適格社債市場にまとめて投資する米国上場のETFで、ETFの世界では超大手のバンガード社が運用する商品である、[VCIT]バンガード・米国中期社債ETFの特徴とひとくちコメント並びに投資口価格推移、分配金の推移をご紹介します。




[VCIT]バンガード・米国中期社債ETF 特徴

バンガード・米国中期社債ETF[VCIT]はアメリカの格付が高い投資適格債券市場全体にまとめて投資するETFで『ブルームバーグ・バークレイズ米国社債(5-10年)インデックス』という指数に連動するように構成されている商品です。ブルームバーグ・バークレイズ系のインデックスはバンガード社のETFではよく登場する定番のものですね。

[VCIT]バンガード・米国中期社債ETF 主要データ(2020年11月)

  1. 投資対象:米国の投資適格中期社債全般
  2. 保有銘柄数:1,988
  3. 信託報酬:0.05%
  4. 分配利回り:約2.7%
読者代表
[VCIT]バンガード・米国中期社債ETFの魅力を教えてください。
たっちゃん
バンガード社のETFであればどれでもそうなのですが、やはり保有するための毎年のコストが非常に低いことが挙げられますね。期間が中期の社債というと、決してメジャーな投資対象ではないと思うのですが、こういう投資商品であったとしても信託報酬が0.05%でしかないというのが同社の魅力の1つでしょう。

[VCIT]バンガード・米国中期社債ETF 業種別投資割合(2020年6月)

Powered by TSBA.mobi GoogleGraph Wordpress plugin

読者代表
あれ?別の記事で見たiシェアーズのETFに比べると分類が少なくないですか?
たっちゃん
それはおっしゃる通りですね。ライバルのブラックロック社が運用するiシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF[LQD]の銘柄紹介のページを見ていただくと、もう少し業種別の区分が細かくなっていることがわかりますよね。投資するにあたっては不必要な情報かもしれませんが、もう少し業種の区分は細かくしてほしいところですね。

iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF[LQD]の特徴と投資口価格と分配金・分配利回りの推移

2021.09.13

[VCIT]バンガード・米国中期社債ETF 格付別データ(2020年6月)

Powered by TSBA.mobi GoogleGraph Wordpress plugin

投資適格の債券とは?
バンガード・米国中期社債ETF[VCIT]は『投資適格社債』に投資を行う事になっています。この投資適格債券は格付でいうとBBB格以上のものとなります。[VCIT]バンガード・米国中期社債ETFは投資適格社債に投資を行う商品ですので、当然にこの条件を満たしている事になりますね。

[VCIT]バンガード・米国中期社債ETF ひとくちコメントとQ&A

政府系の債券の保有割合が高い『総合系』の債券ETFに比べると、やや高い利回りが期待できる[VCIT]バンガード・米国中期社債ETF。高い利回りが期待できます。

といっても、同じくバンガード社のベタな債券ETFである[BND]バンガード・米国トータル債券市場ETFとの利回り差は2020年4月現在で0.6%程度となっています。

ちなみに、政府系の債券への投資比率が高い[BND]バンガード・米国トータル債券市場ETFも、[VCIT]バンガード・米国中期社債ETFもどちらも投資適格債券に投資しているわけなので、格付け面では信頼度の高い商品ではあります。ただ、VCITは2020年3月のコロナショックでは短期の間に一時17%も暴落するなど、国債より脆い場面もありました。

ということで、手堅さを求めるという方であれば、政府系債券の占める割合が高い[BND]バンガード・米国トータル債券市場ETFの方が無難でしょうね。また、0.6%の差を積極的に取りに行きたいというのであれば[VCIT]バンガード・米国中期社債ETFに注力するのも良いでしょう。ちなみに、私自身はその折衷案ということで、両者バランスよく、具体的にはBND:VCIT+VCSH=2:1程度の比率で保有するようにしています。

バンガード・米国トータル債券市場ETF[BND]の特徴と投資口価格と分配金・分配利回りの推移

2021.09.13
読者代表
[VCIT]バンガード・米国中期社債ETF以外の社債ETFを教えてください。
たっちゃん
記事の前半にも登場しましたが、私の保有銘柄の中には、バンガードのライバルのブラックロック社の[LQD]iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETFという商品もあります。ただ、LQDの方は信託報酬が0.15%なんですよね。ウェブサイトが見やすいことから私としてはバンガード社よりもブラックロック社の[LQD]iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETFの方を推していますが、細かいコストにこだわるという方であれば、バンガード社の商品の方が良いのかもしれませんね。

iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF[LQD]の特徴と投資口価格と分配金・分配利回りの推移

2021.09.13




[VCIT]バンガード・米国中期社債ETF たっちゃん独自レーティング

★★★☆☆(2020年11月24日現在)

独自レーティングの補足説明
このレーティングはたっちゃんの保有する全銘柄の中で概ね

  1. ★★★★★:含み損益上位20%まで
  2. ★★★★☆:含み損益上位40%まで
  3. ★★★☆☆:含み損益上位60%まで
  4. ★★☆☆☆:含み損益上位80%まで
  5. ★☆☆☆☆:含み損益下位20%

となるように計算したものです。たっちゃんの[VCIT]バンガード・米国中期社債ETFの購入単価は87.67$となっています。米国金利動向次第でまったりと上下するのが特徴のこの商品。2020年11月現在は、10%近い含み益水準となっており、評価は★★★☆☆です。

[VCIT]バンガード・米国中期社債ETF 過去5年間の株価推移

VCIT投資口価格チャート

上記の投資口価格チャートはSBI証券より 2020年11月24日記録

値動きはある商品とはいえ、あくまで債券もののETFですので[VCIT]バンガード・米国中期社債ETFの値動きはそれほど大きくはありません。過去5年間の値動きを振り返ると82~90$程度の間の値動きとなっていましたが、2020年の波乱相場以降の債券価格上昇の場面では、その範囲を上回ってきています。

また、2020年3月の波乱相場においては、高値から安値まで実に17%もの下落となりました。リーマンショックが落ち着いた後の2009年11月に設定されている[VCIT]バンガード・米国中期社債ETFにとって、初の大変動となってしまいましたね。本当は買い増しの大チャンスだったのですが、ヘタレのたっちゃんはただ投資口価格の変動を見ているだけとなってしまいました。

[VCIT]バンガード・米国中期社債ETF 受取分配金まとめ

 保有口数1口配当($)今回の税引後分配金($)今回の税引後分配金(円)税引後の累計分配金(円)
2024年1月3300.275469.379,839370,849
2023年12月3300.261365.819,686361,010
2023年11月3300.275469.4010,417351,324
2023年10月3300.264066.489,889340,907
2023年9月3300.258265.039,558331,018
2023年8月330(+20)0.259465.249,257321,460
2023年7月3100.247855.067,882312,203
2023年6月310(+160)0.251055.917,801304,321
2023年5月1500.233425.053,386296,520
2023年4月150(-200)0.249726.973,555293,134
2023年3月3500.213153.647,303289,579
2023年2月3500.235559.267,857282,276
2023年1月3500.230357.787,668274,419
2022年12月3500.216854.637,502266,751
2022年11月3500.208752.387,702259,249
2022年10月3500.210653.007,681251,547
2022年9月3500.206755.327,977243,866
2022年8月3500.196652.486,981235,889
2022年7月3500.187950.226,833228,908
2022年6月3500.192351.486,808222,075
2022年5月350(+6)0.185549.606,474215,267
2022年4月344(+98)0.181144.765,536208,793
2022年3月2460.158628.053,227203,257
2022年2月2460.175531.073,852200,030
2022年1月2460.175130.993,565196,178
2021年12月2460.167229.613,361192,613
2021年11月2460.173230.633,486189,252
2021年10月246(+2)0.172630.533,402185,766
2021年9月244(+4)0.174930.743,390182,364
2021年8月240(+4)0.178930.903,396178,974
2021年7月236(+5)0.169528.773,182175,578
2021年6月231(+4)0.174628.973,175172,396
2021年5月227(+4)0.166027.112,960169,221
2021年4月223(+5)0.176828.363,115166,261
2021年3月2180.162825.592,762163,146
2021年2月2180.180428.322,946160,384
2021年1月2180.188529.543,038157,438
2020年12月2180.179128.112,924154,400
2020年11月2180.200931.473,291151,476
2020年10月2180.195130.593,199148,185
2020年9月2180.196730.793,214144,986
2020年8月2180.208332.673,410141,772
2020年7月2180.192530.223,232138,362
2020年6月2180.227235.643,811135,130
2020年5月2180.218034.153,651131,319
2020年4月2180.255039.994,355127,668
2020年3月2180.210134.903,614123,333
2020年2月2180.232738.744,250119,719
2020年1月2180.255442.514,656115,469
2019年12月2180.242340.334,379110,813
2019年11月2180.258142.964,672106,434
2019年10月2180.245840.924,442101,762
2019年9月2180.260543.364,69697,320
2019年8月2180.274245.684,86192,624
2019年7月2180.261143.514,63087,763
2019年6月2180.271445.194,88183,133
2019年5月2180.251741.874,58578,252
2019年4月2180.284147.315,29973,667
2019年3月2180.232038.624,28568,368
2019年2月2180.238939.784,39264,083
2019年1月2180.274945.514,95659,691
2018年12月2180.250641.714,73254,735
2018年11月2180.265444.184,98550,003
2018年10月2180.247841.234,65945,018
2018年9月2180.247941.304,62640,359
2018年8月2180.257342.844,76035,733
2018年7月2180.239839.924,44030,973
2018年6月2180.254942.464,72226,533
2018年5月2180.237339.444,38621,811
2018年4月2180.270345.034,95417,425
2018年3月2180.216536.013,94112,471
2018年2月2180.226237.674,0098,530
2018年1月2180.254242.334,5214,521

[VCIT]バンガード・米国中期社債ETF 1口あたり分配金の推移

 分配金($)期末分配利回り(%)
2020年1~12月分2.5042.59
2019年1~12月分3.0763.37
2018年1~12月分2.9893.61
2017年1~12月分2.5552.92
2016年1~12月分2.8173.29
2015年1~12月分2.5813.07
2014年1~12月分2.8803.34
2013年1~12月分3.3114.00
2012年1~12月分3.2723.73
本当は毎月分配型の商品です
本当は毎月分配型の[VCIT]バンガード・米国中期社債ETFですが、1月毎に表を1行使っているとめちゃくちゃ縦に長い表になってしまいますので、敢えて1年分毎の分配をまとめて表示しています。
名称各ネット証券のおすすめポイント
最終更新日2021年1月27日
SBI証券ネット証券口座開設数No.1。口座数は500万を突破。法人口座ではメインの証券会社として利用しています。
楽天証券楽天ポイントとの連携が魅力。なんと楽天カードで投資信託が買え、ポイントも貯まるので、新規ならイチ押し。
マネックス証券ネット証券業界No.1の米国株銘柄数が魅力。個人的には1株単位で国内株を購入できるワン株サービスがお気に入りです。

ABOUTこの記事をかいた人

起業して貯めた資金を元手に2009年から配当金と株主優待で生活をしています。国内外高配当株式と株主優待銘柄、各種ETFなどの保有銘柄の解説、株主優待の利用記録、その他マネー、マイレージ、クレジットカード、FXの関連情報をご紹介。