日本たばこ産業[2914](JT)の株主優待制度・業績と配当金推移

jt_2914_銘柄解説

この記事では、国内を代表する超大型株でありながら、高配当銘柄であり、さらに気持ち程度の株主優待も実施してくれている[2914]日本たばこ産業のひとくちコメント並びに株価推移、株主優待制度、業績推移、配当金の推移をご紹介することにしたいと思います。[2914]日本たばこ産業という正式名称は知らなくとも、JTという愛称ならばほとんどの方がご存知の会社なのではないかと思います。




[2914]日本たばこ産業 事業内容の紹介

JTイメージ画像

上記の画像は[2914]日本たばこ産業のトップページから引用

日本たばこ産業[2914]の事業といえば、会社名から一目瞭然なのが『たばこ事業』ですよね。当然ながら、このたばこ事業が同社の売上高の9割程度を占めている事になります。また、実は同社は世界的なタバコメーカーでありまして、国内の売上高よりも海外の売上高の方が圧倒的に高いということは注目すべき点ですよね。なお、同社の優待としても個人的にはお気に入りだった『飲料事業』は2015年にサントリーに売却されてしまいました。

[2914]日本たばこ産業 事業別の売上高の構成

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読者代表
手元のデータを見ると、国内たばこ産業は高利益率ながら減速傾向なんですね。
たっちゃん
そうですね。2021年12月期(上半期)の国内タバコ部門は、2,564億円の売上高に対し、営業利益が1,013億円(営業利益率39%)となっており、びっくりするほどの高収益となっています。ただ、販売本数が前年度比-12.5%と大きく減速しており、さらに2018年12月期は販売本数が-11.7%、2019年12月期では-7.9%、2020年12月期は-9.5%と引き続き大減速してしまっています。その分、海外部門や電子タバコである程度カバーしているのですが、心配ではありますよね。




[2914]日本たばこ産業 ひとくちコメントとQ&A

日本たばこ産業[2914]は配当金生活のポートフォリオで、その業績の安定性に着目して保有している銘柄です。以前から株主優待銘柄ではあるのですが、その金額は100株の保有で年2,500円なので優待制度はあくまでオマケと言えるでしょう。

読者代表
[2914]日本たばこ産業の株式を購入した理由は何でしょうか?
たっちゃん
購入した当時の『自社製品飲料詰め合わせセット』も魅力的ではあったのですが、その業績の安定性と景気への非連動性に着目して購入しました。ポートフォリオ全体の動きをまったりとさせるには、業績と景気が連動しない銘柄への投資が鍵になると思うんですよね。
読者代表
最近の業績がイマイチですが、心配になりませんか?
たっちゃん
確かに最近の[2914]日本たばこ産業の業績は伸び悩んでいますよね。ただ、数字面で見るとほぼヨコヨコと言っても良く、また、増配傾向も継続してくれているのは好印象です。最近は加熱式タバコが国内でブームとなっていますが、この分野では2019年12月期の中間報告書において、同社の「プルーム・テック」の販売数量前提を20%引き下げているように、フィリップ・モリス系のアイコスに遅れをとってしまっています。

[2914]日本たばこ産業 展開中の電子タバコ プルーム・エス・2.0

[2914]日本たばこ産業 たっちゃん独自レーティング

★☆☆☆☆(2021年9月12日時点)

独自レーティングの補足説明
このレーティングはたっちゃんの保有する全銘柄の中で概ね

  1. ★★★★★:含み損益上位20%まで
  2. ★★★★☆:含み損益上位40%まで
  3. ★★★☆☆:含み損益上位60%まで
  4. ★★☆☆☆:含み損益上位80%まで
  5. ★☆☆☆☆:含み損益下位20%

となるように計算したものです。たっちゃんの[2914]日本たばこ産業の購入単価は2,519円となっています。度重なるナンピンで取得価格を少し下げましたが、それでも最近の株価推移がイマイチなので、含み損となってしまっています。当然のように、レーティングは★☆☆☆☆となってしまいます。




[2914]日本たばこ産業 過去1年間&10年間の株価推移

※ チャートはヤフーファイナンスから引用

※ チャートはヤフーファイナンスから引用

20年チャートで見ると2009年以降、2016年のあたま頃までは右肩上がりの株価推移となっていた[2914]日本たばこ産業。しかしながら、それ以降は逆に右肩下がりの推移となっており「高配当の罠」銘柄の代表格となってしまっていますね。

[2914]日本たばこ産業 株主優待制度(年2回6月,12月)

優待内容自社および自社グループ会社商品(食品等)
100株以上1,000円相当
200株以上2,000円相当
1,000株以上3,000円相当
2,000株以上6,000円相当
[2914]日本たばこ産業の株主優待制度 注意事項
優待品に代えて社会貢献活動(東日本大震災の義援金)への寄付も選択できます。
優待として明記はされていませんが、毎回の優待の案内と一緒に同社の『たばこ製品』の優待の案内も届きます。喫煙する成年の方のみを対象とするため、一律にはたばこ優待は届きません。
JT2017年6月権利確定分 株主優待前半

[2914]日本たばこ産業 2017年6月権利確定分株主優待(1)

JT2017年6月権利確定分 株主優待後半

[2914]日本たばこ産業 2017年6月権利確定分株主優待(2)

[2914]日本たばこ産業 株主優待受領日記

日本たばこ産業[2914]の株主優待 自社&自社グループ商品詰め合わせのまとめ

2021.03.04

[2914]日本たばこ産業 2019年12月からの株主優待制度(年1回12月)

優待内容自社および自社グループ会社商品(食品等)
100株以上2,500円相当
200株以上4,500円相当
1,000株以上7,000円相当
2,000株以上13,500円相当
読者代表
2019年12月からの[2914]日本たばこ産業の株主優待の拡充が発表されましたね。
たっちゃん
そうですね。優待が年2回から年1回になるという情報が目に入ってきて「優待改悪?」と思ったのですが、実は年あたりの優待金額は拡充となりました。また、優待をゲットするには1年以上の長期保有が必要となってしまい、これはどちらかというと改悪ではあると思うのですが、本来の優待の趣旨からすると1年くらいの長期保有の要件はつけても良いのではないかと思います。

[2914]日本たばこ産業 1株あたり純利益・配当金の推移と主要指標

PER12.48倍
PBR1.47倍
ROE13.9%
予想配当利回り5.85%
最終データ更新日2023年9月5日
 EPS(円)配当金(円)期末配当利回り(%)
2023年12月期(予想)247.9→257.4188-
2022年12月期177.5→204.0→249.5150→1887.07
2021年12月期135.3→153.3→190.8130→1406.03
2020年12月期161.2→174.81547.33
2019年12月期203.0→196.01546.33
2018年12月期206.5→215.21505.73
2017年12月期219.11403.86
2016年12月期235.51303.33
2015年12月期270.51182.64
2014年3月期235.5962.96
2014年12月期(9ヶ月決算)199.71003.00
2013年3月期181.1682.27
2012年3月期168.5502.15
読者代表
[2914]日本たばこ産業は2021年12月期についに減配なんですね。
たっちゃん
そうですね。[2914]日本たばこ産業は、以前は配当性向が低く配当面で魅力に欠ける会社でしたが、最近は配当による還元を強化しており、2019年12月期までは連続増配を行ってきました。しかしながら、業績が伸び悩む中での連続増配はさすがに無理があったのか、2020年12月期は久しぶりに前期比増配なしの154円配当、2021年12月期はついに130円への減配を予定しています。

[2914]日本たばこ産業 過去の受け取り配当金 まとめ

 保有株数1株配当(円)今回の税引後配当金(円)税引後の累計配当金(円)
2023年12月期 中間6009445,883429,997
2022年12月期 期末60011355,157384,114
2022年12月期 中間6007536,609328,957
2021年12月期 期末6007536,609292,348
2021年12月期 中間6006531,730255,739
2020年12月期 期末600(-100)7737,586224,009
2020年12月期 中間700(+100)7744,106186,423
2019年12月期 期末6007737,586142,317
2019年12月期 中間600(+100)7737,586104,731
2018年12月期 期末500(+100)7530,63367,145
2018年12月期 中間400(+200)7524,65636,512
2017年12月期 期末2007011,85611,856
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最終更新日2021年1月27日
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ABOUTこの記事をかいた人

起業して貯めた資金を元手に2009年から配当金と株主優待で生活をしています。国内外高配当株式と株主優待銘柄、各種ETFなどの保有銘柄の解説、株主優待の利用記録、その他マネー、マイレージ、クレジットカード、FXの関連情報をご紹介。