この記事では、国内の製薬の大手でそれなりに高配当である事が魅力的な会社である[4568]第一三共のひとくちコメント並びに株価推移、事業内容、業績推移、配当金の推移をご紹介することにしたいと思います。
前期、2016年3月期には創立10周年記念の記念配当10円が行われた[4568]第一三共。今年、2017年3月期はその記念配当が普通配当に化けて継続という、高配当株式には良くあるパターンで、今年から名実ともに10円の増配となりました。ただ、最近は株価推移が好調なため、2017年3月現在では当ブログでいう厳密な『高配当株式(3%以上)』の定義には当てはまらなくなっています。
目次
[4568]第一三共 事業内容の紹介
第一三共[4568]は、今更私が言うまでもなく医薬品製造の国内大手の一角ですね。私自身は薬についてあまり詳しくはないので、詳しくは述べない事にしたいと思いますが、特に循環器系の薬に強いとされているそうです。
また、2008年にはインドのジェネリック医薬品の会社であるランバクシー・ラボラトリーズを買収し、ジェネリック市場への進出を狙っていましたが、これが出来の悪い子で、同社の株価が中期に渡って低迷する原因(配当利回りは高めでキープ)となってしまいました。現在は、同社は子会社ではなくなっています。
[4568]第一三共 事業別の売上高の構成
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[4568]第一三共 ひとくちコメントとQ&A
一般的に『ディフェンシブな業種』であると言われている医薬品株。薬が必要かどうかは、景気の変動にはあまり関係のない話ですので、確かにこういった業種をPFに組み入れる事によって、全体の動きがまったりとするというのは真実なのではないかと思います。
ただ、医薬品株の宿命としては既存品の特許切れや、新薬開発の難しさに直面せざるを得ないという点がありますね。特に新薬は当たれば業績がブレイクする可能性もあるのですが、そう簡単に開発できるものでもないので、自分としては基本的には当てにしないようにしています。
[4568]第一三共 たっちゃん独自レーティング
★★★★☆
このレーティングはたっちゃんの保有する全銘柄の中で概ね
- ★★★★★:含み損益上位20%まで
- ★★★★☆:含み損益上位40%まで
- ★★★☆☆:含み損益上位60%まで
- ★★☆☆☆:含み損益上位80%まで
- ★☆☆☆☆:含み損益下位20%
となるように計算したものです。たっちゃんの[4568]第一三共の購入単価は売却直前時点で1,538円となっています。[4568]第一三共を2017年3月現在まで保有していたと仮定すれば、堂々の★★★★☆評価ということになりますね。なお、一旦売ってしまっている同社の株式ですが、いずれ配当利回りが4%近くになればまた買い戻しをする予定です。その時は配当金生活ブログで売買をご報告する予定です。
[4568]第一三共 過去10年間の株価推移
さて、記事の最初で述べた通り創立10年を迎えた[4568]第一三共。ついに上記の10年チャートも端から端まで表示されるようになりましたね。実は同社はリーマンショックの前は株価が4,000円目前という所まで上がっていたのですが、この記事を執筆している2017年3月の段階では2,600円台であり、少々物足りない水準ですね。ただ、これでも配当利回りは増配後でも2%台に落ち込んでいるので、一旦利益を確定しました。
[4568]第一三共 1株あたり純利益・配当金の推移と主要指標
- PER:26.87倍
- PBR:1.53倍
- ROE:6.5%(16.3月期)
PER・PBR・ROEは2017年3月14日現在の数字です
EPS(円) | 配当金(円) | 期末配当利回り(%) | |
---|---|---|---|
2012年3月期 | 14.8 | 60 | 3.98 |
2013年3月期 | 91.0 | 60 | 3.31 |
2014年3月期 | 86.6 | 60 | 3.45 |
2015年3月期 | 457.6(特別利益あり) | 60 | 3.15 |
2016年3月期 | 119.4 | 70記 | 2.80 |
2017年3月期(予想) | 98.7 | 70 | 2.64(3/14時点) |