日本ヘルスケア投資法人[3308]の特徴と投資口価格と分配金・分配利回りの推移

この記事では、国内ではじめて上場した『ヘルスケア施設』への投資を専門に行う銘柄である[3308]日本ヘルスケア投資法人のひとくちコメント並びに投資口価格推移、事業内容、業績推移、分配金の推移をご紹介することにしたいと思います。

ちなみに、同法人は2019年11月19日にこの銘柄と同じく大和証券系の住宅系リートの[8986]日本賃貸住宅投資法人と合併することとなりました。ということで、2020年3月30日には上場廃止となってしまいます。上場廃止となっても、合併後の「大和証券リビング投資法人」の投資口はもらえますので、お金の無駄ということはありませんが、これから新規で投資するという方はその点にお気をつけいただければと思います。

1 [3308]日本ヘルスケア投資法人特徴
2 [3308]日本ヘルスケア投資法人ひとくちコメントとQ&A
- 2.1 [3308]日本ヘルスケア投資法人たっちゃん独自レーティング
3 [3308]日本ヘルスケア投資法人過去1年間&10年間の株価推移
4 [3308]日本ヘルスケア投資法人１口あたり分配金の推移

[3308]日本ヘルスケア投資法人特徴

上記の画像は[3308]日本ヘルスケア投資法人のトップページから引用

記事の最初でもご紹介したように[3308]日本ヘルスケア投資法人は、日本ではじめて上場した『ヘルスケア施設』を投資対象としているREITとなっています。上記の会社のロゴを一見して気づく方もいらっしゃると思うのですが、実は同社は大和証券系のリートとなっているんですよね。言われてみると、大和証券などのロゴとフォントがそっくりですよね。

そもそもヘルスケア施設とは何なのでしょうか？

ヘルスケア施設というと、分かりそうで意外にその定義が難しい言葉と言えるかもしれません。ヘルスケア施設の定義としては、高齢者向けの施設と住宅、医療施設などが挙げられるそうですが、2019年現在[3308]日本ヘルスケア投資法人が投資の対象としているのは、有料老人ホームと、サービス付き高齢者向け住宅の2種類の資産となっていますね。

[3308]日本ヘルスケア投資法人保有資産のタイプ別

[3308]日本ヘルスケア投資法人保有資産の地域別

[3308]日本ヘルスケア投資法人上位の投資物件

チャームスイート緑地公園
SOMPOケアラヴィーレ衣笠山公園
スーパー・コート JR奈良駅前
ラ・ナシカあらこがわ
シルバーハイル羊ヶ丘3番館

[3308]日本ヘルスケア投資法人チャームスイート緑地公園はここにあります

オフィスや商業施設・住宅を投資対象とするリートと比べると、地方の物件が多い[3308]日本ヘルスケア投資法人。なんとびっくりな事に、保有物件の中に東京23区内の物件は１つもありません。上位の投資物件１位のチャームスイート緑地公園は、大阪の豊中市にある物件ですね。新大阪や梅田（大阪駅）にも出やすい緑地公園。大阪府内でも人気のエリアの１つと言えるのではないでしょうか。

[3308]日本ヘルスケア投資法人ひとくちコメントとQ&A

日本ヘルスケア投資法人[3308]などのヘルスケアREITは、まだその登場からの歴史が浅く、これからの成長に期待されるリートですね。保有物件の鑑定評価額の合計も200億円台でありまして、トップクラスのリートに比べるとまだまだ小粒であるという感は否めません。今後、ヘルスケア系のリートがガンガン来る、ということもないと思いますが、高齢化社会には合った銘柄ではあると思いますので、保有は継続していきたいと思っています。

[3308]日本ヘルスケア投資法人には投資主優待があるのですね。

そうですね。[3308]日本ヘルスケア投資法人はREITの世界では珍しい『投資主優待』実施銘柄です。その内容は、自社が保有している物件のオペレーターごとに異なっていますが、体験入居の無料サービス、入居金の一部割引などのサービスが多いですね。私の年齢だと、実際に体験入居をするわけにはいきませんが、長期でこの銘柄を保有していれば、いずれは体験入居のお世話になる時がやってくるのかもしれませんね。

[3308]日本ヘルスケア投資法人 2017年4月権利確定分投資主優待期限約半年

[3308]日本ヘルスケア投資法人たっちゃん独自レーティング

★★★☆☆(2020年2月16日時点)

独自レーティングの補足説明
このレーティングはたっちゃんの保有する全銘柄の中で概ね

★★★★★：含み損益上位２０％まで
★★★★☆：含み損益上位４０％まで
★★★☆☆：含み損益上位６０％まで
★★☆☆☆：含み損益上位８０％まで
★☆☆☆☆：含み損益下位２０％

となるように計算したものです。たっちゃんの[3308]日本ヘルスケア投資法人の購入単価は166,866円となっています。購入初期の頃は右肩下がりの投資価格推移で涙目でしたが、徐々にナンピンをして購入単価を下げました。現在はすでに全口売却してしまっていますが、継続保有していたとすれば★★★☆☆評価です。

[3308]日本ヘルスケア投資法人過去1年間&10年間の株価推移

※ チャートはヤフーファイナンスから引用

ここで[3308]日本ヘルスケア投資法人の過去1年間(上)と過去10年間(下)の株価チャートをみておきたいと思います。上場してから約3年となった同社。上場直後は人気化して、その後右肩下がりというのはIPO銘柄にはよく見られる推移ですね。3年が経過して、分配水準も安定してきましたので、ここからは分配金ヨコヨコのリートにふさわしい投資口価格の推移を見せてほしいものです。

と思っていたら、前述の合併発表で同法人の投資口とはお別れすることに。合併後の大和証券リビング投資法人も悪くはなさそうなので、分配利回りと相談しながらいずれは買い戻しする予定です。

[3308]日本ヘルスケア投資法人１口あたり分配金の推移

日本ヘルスケア投資法人[3308] 分配金受領日記と資産運用報告書のまとめ

2019.02.13

	分配金(円)	期末分配利回り(％)
2020年3月期(最終期)	3,525(5ヶ月分)	3.85(2/16現在)
2019年10月期	4,230→4,279	3.99
2019年4月期	4,230→4,307	5.00
2018年10月期	4,100→4,130	4.82
2018年4月期	4,100→4,163	4.76
2017年10月期	4,124	5.09
2017年4月期	4,143	5.04
2016年10月期	4,106	4.62
2016年4月期	4,295	4.54
2015年10月期	4,067	4.05
2015年4月期	3,471	2.55

分配の中に利益超過分配金が含まれているそうですが、それは何ですか？

通常のリートであれば、純利益をそのまま分配。というケースが多いのですが、一部の銘柄は減価償却費相当の金額も＋αで分配してくれています。というのも、減価償却費というのは購入した期を除くと、実際にキャッシュが出ていく支出ではないので、キャッシュが手元に余るためなんですよね。分配利回りがアップするという点では、喜ばしいことだとは思いますが、自分としては減価償却費の分はきっちり内部留保しておくべきだと思いますので、あまり好まない方式です。

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最終更新日	2021年1月27日
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